昼しかない「あかるいほし」に暮らす天使・よだかは、トンボの羽を持つため仲間から疎まれていた。 ある日、よだかはパイロット訓練中の事故で宇宙へ飛ばされ、夜しかない「くらいほし」に不時着してしまう。
そこで彼女は、不思議な少年・ノアクに助けられる。この星には「月射」という月の呪いがあり、呪いを消すには「星の子どもの骨」を砕いた薬が必要だった。実はノアクこそ、その呪いを受けない特別な一族 星の子どもであり、仲間たちを救うために動いていた。
ノアクは、よだかを故郷へ帰す手伝いをする代わりに、自分たちの救済を頼む。そして『おつきさまに聞けば帰る方法が分かるかもしれない』と語り、二人は月を目指す旅に出る。